抽象度が高く、説明が難しいサービス内容をわかりやすく設計

ザ・コンソーシアムモデル サービスページ

──プロジェクト背景

既存サイトは制作から2年が経過し、現在のサービス内容や価値観とのズレが生まれていました。
特に新しく立ち上げた講座は、一般的な講座とは異なり抽象度が高く、伝え方に工夫が必要でした。
自分自身でもうまく言語化しきれていない要素が多く、「情報をそのまま整える」のではなく、「きちんと咀嚼し、解釈し直したうえで構造化してくれる」相手を探していました。

──アプローチ

  • まずは、一般的な講座との違いやポジションを明確化。
    ノウハウ提供ではなく、一人ひとりに合わせたビジネス構築をサポートする講座であることと、「一人で抱える働き方」から「協業による広がり」へのシフトを訴求ポイントに設定しました。
  • さらに、カスタマージャーニー(集客導線)を整理
    広告やSNS発信はすでに充実していた一方で、講座の全体像を伝えるページが存在しないことが課題として上がったため、サービスの概要と価値が伝わるハブ的なページを設計することに。

──構成・デザインのポイント

当初はストーリー形式のLPを想定していましたが、ユーザーが必要な情報にすぐアクセスできるように、コンパクトな構成に方針転換。詳しく知りたい人が自然にブログ記事や動画へ進める導線を設計しました。

デザインでは、SNS起業家との差別化を図るため、装飾はあえて最小限に。視覚的な軽やかさとプロフェッショナル感の両立を意識しています。

講座の軸である「多様性」「ゆとり」「地に足のついた新しさ」を表現するために、主張の強い色は避け、ニュートラルなカラーで統一。
講座の雰囲気が伝わるよう、一人ひとりの個性が自然に浮かび上がる写真を多用しました。

──成果

  • SNSや広告をきっかけに興味を持った人が、サービスページを見て理解を深めてくれるように「プル型」の仕組みが構築された。
  • Instagramで軽く紹介しただけでもアクセスが増加。多くの人にしっかり読まれている実感が得られている。
  • 結果的に、SNSのフォロワー、いいね、コメント数の増加にもつながっている。

──クライアントの声

これまで「説明が難しい」と感じていた自分のサービスを、スマートかつ的確にまとめてもらえたことで、「ようやく自信を持って人に渡せるものができた」と感じています。
私自身が見ても、「あ、そうだったんだ」と思う部分がいくつもあり、読み返すたびに再確認ができる。全体として、すごくコンパクトに、けれど大切なポイントがきちんと整理されているという印象です。

特に印象的だったのは、初期の資料をすべて受け止めたうえで、「こういうことですよね」と、要点をぎゅっと整理したターゲット像やポジションの図を提示してくださったこと。
私の中では、伝えたいことが山ほどある状態だったのに、それらをきちんと咀嚼したうえで、一文でスッと表現してくれる。その瞬間に、「ああ、お願いしてよかった」と思いました。
あのワンセンテンスに凝縮される瞬間は、まさにプロという感じがして、とても印象に残っています。

情報の芯を捉え、必要なものを残して整えていく編集と設計の力は、ひとりではたどり着けない領域だと思います。抽象度が高いサービスや説明が難しいビジネスをされている方に、ぜひおすすめしたいです。